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​研究テーマ:植物力学

 私たちの身の回りの花や樹木にはいろいろな大きさのものがあり、またそのカタチも多種多様です。その植物特有のカタチは長い進化の歴史の中で生き残った、最適化された形態や構造であると考えられています。私たちの研究グループでは、植物がどのような仕組みで形作りを行っているかや、植物が持つ構造がいかに力学的に優れているかを物理学の視点から明らかにし、その特性を生かした新しい機能性材料を提案することを目指しています。

 今日の最新の実験観察技術の発達により、植物内部のミクロな遺伝子発現や細胞形状が観察できるようになってきました。その一方で、そのような分子・細胞のミクロレベルの動態がどのように組織・器官のマクロレベルで組織化されて最終的なカタチを形成したり、曲げを生んだり、重いものを支えたりする、構造力学的な作用を生み出すかは未だ十分に解明されていません。

 私たちは、実験観察からわかるミクロレベルの実験事実を、数理モデルや力学方程式に翻訳し、実験データと数理モデルを対応させて、植物のカタチやウゴキに潜む法則の解明に挑戦しています。さらに植物の力学的合理性を取り込んだ、新しい機能性材料や構造物デザインの提案にも取り組んでいます。

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